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福岡の男子学生が嬉野にある「焼き物トレジャーハンティング」の情報発信を3ヶ月続けて感じたこと

どうも、九州大学4年の平野です。

昨年の11月から有限会社ヤマダイさんの手がける「吉田皿屋トレジャーハンティング」について情報発信(ブログ、インスタグラム、フェイスブック)をして来ました。

今回、その気付きを中心に綴っていこうと思います。

 

そもそもなぜ情報発信を担当してるのか

そもそもなんで情報発信してるの?という疑問には、「ボランティアではなく仕事として取り組んでいます。」とお答えします。

ビジップ株式会社という学生ベンチャーで仕事をしています。

ですから、僕には「大学生」の視点、大学生が絡むことによる相乗効果などを期待されていた面もあると思いますが、色々と考えた結果、やはり感じたことをそのままブログに綴るというのが一番ではないのかなという結論に至りました。

 

というのも、どうにか、若者向けに発信しよう!来てもらおう!知るキッカケになろう!とも思ったのですが、やはりそもそも若者の関心が低い「焼き物」を扱っています。

さらに、既存顧客や、焼き物に関心のある方へのアプローチは、すでにプロの大人たちが取り組んでいるので、自分の力が発揮できるのはそこではないと思います。

ですので、冒頭でお伝えした通り、3ヶ月を通して感じたことをそのままお伝えしたいと思います。

 

全国の大学生(特に地方創生に関心がある大学生)は必読なので、よろしくお願いします!!!!!!!!!

 

仕事を通して「焼き物について知るキッカケになった」

社会人の方からすると、「いや、当たり前の話でしょ。」と思われるかもしれませんが、ポイントは、僕自身が大学生である点です。

大学生が思いつく仕事と言えばアルバイトで、比較的家に近かったり、自分が住んでいる地域でのバイトが一般的でしょう。

地方創生に興味がある大学生はボランティアや大学のゼミで地域貢献に携わったりするかもしれませんが、基本的には自分の住んでいる地域でアルバイトをしています。

そんな大学生が、縁もゆかりもない土地にある、焼き物商社の情報発信をしていたというのが味噌だと思います。

焼き物について主体的に調べるようになったことで、焼き物の産地の話を聞くと気になるようになりましたし、焼き物に関する知識が増えたことで、いろんな食器を見るのが楽しくなり、食事の楽しみ方が変わりました。

 

(トレハンで発見した、特に好きな焼き物です)

 

 

地方創生の新たなカタチ?

現地での仕事を通して、その土地、企業などについて知るのは、とても大事なことだと思いました。

地方創生を考えている大学生が取り組むべきは、こういうことではないかなとも思います。継続的な関係を作れるような仕組みづくりです。

社会に価値を提供し続けていく仕組みの一つでもある株式会社として、僕らビジップが存在するのはとても大事なことだなと思います。1度きりの取り組みではなく、継続的に関わるために。

 

もちろん地味な仕事もあります。一つひとつの作業は地味なものですが、「焼き物好きな人に、この焼き物について知ってもらいたい」「吉田皿屋トレジャーハンティングというものの魅力を知ってもらいたい」といった”想い”が先に来ることで、作業はただの作業ではなく、目標を達成するための手段に変わっていく。

僕は「仕事」を通して、また、伝統産業に関わることによって、焼き物のトレジャーハンティング以外に、嬉野に関して様々な興味を持ちました。おそらく嬉野、吉田焼き、ヤマダイさんのことを一生忘れることはないと思います。

(焼き物について、大渡社長に色々と教えてもらいました。)

 

自分自身が関係人口になる

最近、地方創生を語る上で「関係人口」の話が出てきますが、僕自身が嬉野の関係人口に属すると思います。「関係人口」とは、何かしらの形でその自治体に関わった人のことです。

「関係人口」というのは、地元を離れ遠くに暮らしているけれど、ふるさと納税とかワークショップとかキャリア教育とか何らかの形で地元のサポートをしてくれる、その自治体に「関係した」人材も人口としてカウントしてもいいんじゃないか?という考え方です。(電通報より)https://dentsu-ho.com/articles/4855

 

「定住人口(その土地に住んでいる人)」や「交流人口(観光やビジネスでその土地を訪れる人)」とは違った「関係人口」。

全国の大学生を地方に集め「どうすれば地域の魅力を発信できるだろう?」「どうすれば地域の課題を解決できるだろう?」というミッションに取り組むワークショップなどが流行っている理由もここにあると思います。

地方創生というワードに関心のある大学生は多く、彼らが力を発揮できるフィールドを提供してあげることが大切になってくるでしょう。

大学の研究室のゼミ合宿を誘致しようという地方の動きもありますが、地方創生に関心のある大学生向けの旅行誘致というのも面白いかもしれません。

 

最後に

今回、関係人口を増やしていくには、やはり「仕事」が一つの手段であることを再認識しました。確かに思い入れのある地域にボランティアで貢献していくのもありますが、継続的な活動を続けるには「仕事」関係が重要だと思います。

日本のこれからを担う大学生は、もっともっと自分から主体的に、こういう仕組みに関わっていくことが求められるんだと思います。

 

地方創生に関心のある大学生は、一度、吉田皿屋トレジャーハンティングを訪れてみてください。

交流人口を増やすために、観光分野に力を入れる自治体も多いですが、観光で来てもらう時に大事になるのは、「風景」や「観光スポット」ではなく、最近は「体験」です。そこに行かないとできない貴重な体験を売り出すことが大切になってきています。

そういう意味では、陶磁器のトレジャーハンティングというのは体験としてはうってつけです。もちろん、それゆえ、Webメディアやテレビでも何度も取り上げられています。

まずは自分の目で見てみてはいかがでしょうか?

吉田皿屋トレジャーハンティングについて見てみる

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